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保育士の持ち帰り仕事、面接で何を聞く?確認したい園の仕組み

この記事のポイント
  1. 持ち帰り仕事の多さは、書類の作り方、作業時間の確保、ICTの使い方、職員体制などによって変わる
  2. 自宅での作業も業務であれば労働時間にあたる。まずは今の園で、作業の内容と時間を整理して相談する
  3. 転職するときは、見学・面接で「終わらなかった仕事の扱い」まで具体的に聞く

連絡帳、指導計画、壁面の製作、行事の準備──勤務時間内に終わらず、家に持ち帰って作業している保育士は少なくありません。

ただ、持ち帰り仕事の多さは、園によって大きく違います。 この記事では、その違いが生まれる仕組みと、今の園での相談のしかた、転職のときに見学・面接で確かめたい質問をまとめました。

1. 事務・雑務の負担は、多くの保育士が感じている

東京都が2022年に行った「東京都保育士実態調査」では、保育士として働いている人(11,277人)に職場で改善してほしいことを聞いたところ、「給与・賞与等の改善」(62.7%)、「職員数の増員」(48.6%)に続いて、「事務・雑務の軽減」が40.1%でした(複数回答)。

仕事量や事務の負担を課題と感じている保育士がいることがわかります。持ち帰り仕事についても、自分の工夫だけで解決しようとせず、仕事の量や園の体制を確認してみましょう。

2. 持ち帰り仕事が園によって違う理由

書類の量と作り方

指導計画や保育日誌、連絡帳など、必要な書類の種類や書き方は園によって異なります。同じ内容を何度も書き写す仕組みになっている園もあれば、書式を工夫して負担を減らしている園もあります。

保育から離れて作業する時間(ノンコンタクトタイム)

子どもから離れて、記録や打ち合わせ、準備をする時間を「ノンコンタクトタイム」と呼びます。ノンコンタクトタイムは勤務時間であり、休憩とは別のものです。この時間がシフトの中で確保されているかどうかで、勤務時間内に終わる仕事の量が大きく変わります。

ICT(保育業務支援システム)の使い方

登降園の管理や連絡帳、書類作成に、タブレットなどで使う「保育業務支援システム」を使う園もあります。同じ東京都の調査では、保育士として働いている人のうち68.2%が、職場にシステムが「導入されている」と答えました。導入されていると答えた人のうち70.7%が、業務負担の軽減につながっていると感じていました(「そう思う」「ややそう思う」の合計)。

ただし、同じ内容を紙とシステムの両方に入力する運用では、負担が十分に減らない場合もあります。どう使われているかまで確認することが大切です。

行事と製作物の多さ

行事の数や、壁面・製作物にどこまで手をかけるかも、園の方針によって違います。行事を大切にしている園では、そのぶん準備の時間をどう確保しているかがポイントになります。

職員の配置

職員数に余裕がないと、保育から離れる時間をとれず、事務作業が勤務時間外にずれ込みやすくなります。

3. 今の園で相談してみる

持ち帰っている作業でも、園から明示または黙示に指示された業務であれば、労働時間にあたります。 まずは、持ち帰った作業の内容とかかった時間を記録し、整理してみましょう。

そのうえで、書類の重複をなくせないか、作業の時間をシフトの中で確保できないかを、園長や主任に相談してみてください。自分ひとりの問題ではなく、園全体で見直せる仕組みの問題であることも多くあります。

4. 転職するときに、見学・面接で聞きたいこと

持ち帰り仕事について、「ありますか?」と聞くだけでは、実態がわかりにくいこともあります。次のように、具体的に聞くのがおすすめです。

見学では、掲示物を誰が・いつ作っているか、事務作業の時間がふだんのシフトでも確保されているかを、見学時の説明とあわせて確認しましょう。見学の一場面だけで判断しないことも大切です。

聞きにくいことは、転職支援サービスの担当者を通して確認してもらう方法もあります。

まとめ

持ち帰り仕事の多さは、書類の作り方、作業時間の確保、ICTの使い方、職員の配置によって、園ごとに大きく変わります。

今の園でも、仕事の内容やかかった時間を整理し、書類の重複や作業時間の確保について相談してみましょう。転職を考えるときは、勤務時間内に仕事を終えられる仕組みがあるかを、見学や面接で具体的に確かめてみてください。

参考

※調査の数値は、東京都の保育士登録者等を対象とした調査結果です。