夜勤がつらい看護師へ|今の職場での相談と、負担を減らす職場選び
この記事のポイント
- 今の夜勤の勤務を、日本看護協会のガイドラインの基準と見比べてみる
- 回数の調整や異動など、今の職場で相談できることもある
- 職場を移るときは、夜勤の回数だけでなく、休息・オンコール・給与の変化も確認する
夜勤明けの疲れが抜けない、生活リズムが整わない、家族との時間がとれない──夜勤がつらいと感じる看護師は少なくありません。
この記事では、今の夜勤の勤務を確かめる方法と、夜勤の負担を減らすための働き方・職場の選び方をまとめました。
1. 今の夜勤の勤務を確かめる
日本看護協会は2013年に「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」を公表し、勤務編成の基準を示しています。夜勤を含む交代制勤務を対象とした基準から、主な項目を抜き出しました。
| 項目 | ガイドラインの基準 |
|---|---|
| 勤務と勤務の間隔 | 11時間以上 |
| 勤務の拘束時間(休憩・仮眠・残業を含む) | 13時間以内 |
| 夜勤の回数 | 3交代制では月8回以内を基本。それ以外の交代制では、労働時間などに応じた回数 |
| 夜勤の連続回数 | 2回以内 |
| 夜勤途中の休憩 | 1時間以上 |
| 夜勤後の休息 | 2回連続の夜勤後はおおむね48時間以上。1回の夜勤後もおおむね24時間以上の確保が望ましい |
ガイドラインは法律ではありませんが、自分の勤務を見直すときの目安になります。勤務表と見比べて、基準を満たしていない項目がないか確認してみましょう。基準の範囲内でも、体調や生活への負担を感じる場合は、働き方について相談してかまいません。
2. 今の職場で負担を減らせないか相談する
職場を変える前に、今の職場で調整できることもあります。
- 夜勤の回数を減らしてもらう:体調や家庭の事情を伝え、回数の調整を相談します
- 夜勤の少ない部署への異動を希望する:外来など、夜勤のない部署がある病院もあります
- 勤務の組み方を相談する:日勤から深夜勤への短い間隔(いわゆる「日勤-深夜」)が続いている場合などは、組み方の見直しを相談します
相談してみて改善が難しい場合は、職場を移ることも選択肢になります。
3. 夜勤の負担が少ない職場を知る
常勤のまま夜勤の負担を減らしたい場合、次のような職場が候補になります。
- 病院の外来:日勤が中心です。ただし、病院によっては病棟との兼務や当番があるため、勤務体制を確認しましょう
- クリニック:夜勤のない常勤の求人もあります。入院設備(病床)の有無や夜間診療の有無、終業時刻を確認しましょう
- 訪問看護:日勤が中心ですが、オンコール(夜間・休日の電話対応や緊急訪問)がある事業所が多くあります。オンコールの担当回数に加え、実際に電話や緊急訪問が発生する頻度、手当、翌日の勤務への配慮も確認しましょう
- 介護施設:施設の種類によって、夜勤があるところ、オンコール対応のところなど体制が異なります
病院で夜勤を続けながら負担を減らしたい場合は、交代制の種類(2交代・3交代)や夜勤の回数に加え、1回の勤務時間、休憩・仮眠が実際にとれるか、夜勤後の休息も比べてみましょう。
4. 職場を移るときに確認したいこと
夜勤の負担を減らす転職では、次の点もあわせて確認しておくと、入職後のギャップを防げます。
- 給与の変化:夜勤手当がなくなる、または減ることで、月収が下がる場合があります。基本給や賞与も含めて比べましょう
- オンコールの有無と実際の頻度:夜勤がなくても、夜間の電話対応がある職場もあります
- 残業の実態:日勤のみの職場でも、終業後の記録や片付けで帰りが遅くなることがあります
- 身につく経験:急性期の病棟を離れることで、経験できる看護の内容が変わります。これから何を大切にしたいかと合わせて考えましょう
まとめ
夜勤のつらさは、我慢を続けるほど体調や生活に響きます。まずは今の勤務をガイドラインと見比べ、今の職場で調整できるか、職場を変えたほうがよいかを整理してみてください。
退職を考え始めた方は、こちらの記事も参考にしてください。
参考
- 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(日本看護協会、2013年)(勤務編成の基準:34〜35ページ)
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。体調に不安がある場合は、医療機関や職場の産業保健スタッフにご相談ください。